受験の地域格差(1)

東京・神奈川の中学受験と地域格差の現状について

4月と5月は東京で過ごすことが多くありました。詳しい事情は省きますが、理由の一つは孫の中学受験に関係しています。

東京では、私立や国立の中高一貫校が「東大進学」を目指す学校として知られています。小学生向けの有名な塾「SAPIX」では、開成、筑駒、桜蔭といったトップ校を目指す生徒が上位クラス(αクラス)に在籍しています。しかし、成績が中位以下の生徒にとっては、どの学校を受験すべきかは非常に悩ましい問題です。

受験にかかる費用も無視できません。小学4年から高校3年まで塾に通う費用と、中高6年間の学費を合わせると1,500万円を超えることも普通です。経済的な理由から、都立の中高一貫校を目指す家庭も増えていますが、私立や国立と入試の内容や出題傾向が大きく異なるため、受験校を決めること自体が保護者にも生徒にも大きな負担です。卒業後、私立大学に進学すれば、更に4年間で約700万円の学費がかかるのが現実です。

こうした状況は、神奈川県もよく似ています。聖光学院、栄光学園、浅野、洗足学園といった私立中高一貫校が多くの東大合格者を出している一方で、神奈川県西部の公立高校からの東大進学者はほぼ「ゼロ」になっています。かつて2桁の東大合格者を出していた平塚江南高校や小田原高校も、現在は進学実績が大きく落ち込んで東大「ゼロ」状態です。

この傾向は地域のトップ校だけでなく、公立高校全体に広がっています。国公立大学や、早慶上理、MARCH、日東駒専といった私立大学への進学率は大きく低下し、かつて「滑り止め」とされていた私立高校に進学先を奪われています。

このような教育環境の変化は、神奈川県西部が「過疎化可能性自治体」とされる背景と無関係ではありません。
今後、この問題を、さらに詳しく掘り下げていきたいと思います。

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