地域再生の「起死回生コンセプト」(3)

少子高齢化率に注目してみたところ、ある不思議な事実に気づきました。

前回、神奈川県西部の5つの自治体がすでに「絶滅危惧」に近い状態にあるとお伝えしましたが、それでは全国で同じような状況にある自治体はどのくらいあるのか、気になって調べてみました。

当然、地方には似たような自治体がいくつもあるだろうと思っていたのですが、意外にもその数は少なかったのです。少子高齢化率が10を超えて断トツだったのは、あの北海道の夕張市だけ。それ以外は、名前もあまり知られていない、いわば“ぽつんと一軒家”のような町や村ばかりでした。

ましてや、神奈川西部のように、毎日多くのインバウンド観光客が訪れテレビやYouTubeなどのメディアにも頻繁に登場する、全国的に知られた地域が「絶滅危惧」状態にあるというのは、皆無でした。

そして、もうひとつ。副次的にではありますが、驚くべき事実もわかりました。

日本全国で、少子高齢化率が「ほぼ1」、つまり若者と高齢者のバランスが非常に健全な自治体が、たった3か所だけあったのです。それは、東京都の千代田区、港区、中央区。まさにアメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国といった世界の大国並みです。

これは象徴的です。まさに、政治・経済の中心地に4M(ヒト・モノ・カネ・情報)の投資が集中した結果です。一方で、成長の見込めない産業や地域は、縮小均衡を求められている。それが今の日本の姿です。

神奈川西部には、世界に誇れる「箱根」「小田原」といったブランドがあります。にもかかわらず、“ぽつんと一軒家”のような自治体と同じ「絶滅危惧」状態だというのは、正直、悲しくありませんかおかしいと思いませんか?

「身の丈に合った我慢」は詭弁です。何も行動しなければ、やがて夕張市のような状態になるでしょう。

本気で故郷を愛し、次の世代の繁栄を願うのなら、地域再生に向けた「起死回生のコンセプト」を、もっと大胆に語り合いませんか

もちろん、高齢者も仲間に入れてください。後期高齢者世代には、まだまだ好奇心旺盛な“夢追い人”がたくさんいます。「人生、いろいろ」だからこそ、皆で一緒に未来を語りましょう。

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