ブレーンストーミング

都議選が終わりました。結果的に、小池百合子さん率いる「都民ファーストの会」の支持層が厚く、他の政党を出し抜いた形になりました。これにより、東京一極集中の流れがさらに加速していく可能性が高いと感じます。
一方で、1か月後に控える参議院選挙では、今回の自民・公明の苦戦から見て、与党が単独で過半数を取るのは難しそうです。本来なら野党にとって政権交代のチャンスのはずですが、野党間の足並みはバラバラで、しかもどの政党も有力な代替政策を打ち出せず、結果として足の引っ張り合いに終始し、混迷が深まりそうです。
私たちの町でも選挙が近づいていますが、少子高齢化が進んでいる地域ほど、保守的な考えの人=現状維持を望む既得権層が強い傾向があります。しかし冷静に考えれば、町の衰退を防ぐには、外から若い世代を呼び込むしか道はありません。そのためには「よそ者」を受け入れる姿勢が必要であり、彼らが住みたくなるような駅前の大規模な再開発など、思い切ったまちづくりが欠かせません。
「今のままで身の丈に合った町づくりを」などと言っていたら、将来の子どもや孫たちに、逆に大きな負担を残すことになってしまいます。(詳しくは「地域再生の『起死回生コンセプト』」をご覧ください。)
私はかつてメーカーで新商品開発に携わっていましたが、企画段階ではブレーンストーミングという手法をよく使っていました。これは、互いに批判をせずに自由にアイデアを出し合い、突飛な案でも否定せずに徹底的に議論を重ねていくやり方です。大切なのは、アイデアをしっかり練り上げ、最終的に絞り込んで実現可能な形にすることです。企業は利益を求める組織なので、「売れる商品」にすることが欠かせません。
国の政治から町の運営まで、今の社会はポリティカル・コレクトネスやコンプライアンス、忖度といった言葉にとらわれすぎて、形だけのポピュリズム(大衆迎合)に流されている印象があります。
もっと若い世代を本気で引きつけるような、「夢のある、大胆な議論」が必要です。よく「無い袖は振れない」「打ち出の小槌はない」と言われますが、歴史を見ても、困難な時代に「縮小均衡」だけで成功した例はありません。だからこそ、今こそ「打ち出の小槌を自ら作る」ような前向きな議論が求められているのです。


