今時の進学事情(4)

身近な例で検証してみたいと思います。神奈川県と隣接する静岡県の公立進学校を取り上げました。(2026年度では多少の増減がありますが、全部のデータが揃わないので昨年度の合格実績としました)

最近の傾向
(1)神奈川は私立・公立の中高一貫校が優勢
東京都と同じく、私立(聖光、栄光、浅野、洗足等多数)、公立(相模原中等、平塚中等等)の中高一貫校から有力大学への進学実績が多く、一部の公立校(翠嵐、湘南等)を除き、戦前の旧中からの流れをくむ、かつての伝統進学校は影が薄くなっています。特に神奈川県西部地区は顕著で、かつての地元の雄、平塚江南、小田原から東大、京大への進学が難しくなっています。

(2)静岡は公立伝統校が優勢
戦前の旧中の流れをくむ、かつての伝統校が、浜松北、静岡を頂点にそのまま全県にわたり分布しています。韮山、沼津東、富士、清水東、藤枝東、掛川西、磐田南、浜松西等が少数ながら安定して東大、京大進学者を出しています。かつて女子校だった三島北の様に共学化して進学実績を上げてきている学校もあります。

2025年度大学合格実績数
(みんなの学校情報他より抜粋)
公立高校 偏差値 東大 京大 旧帝 一科 他国立大 公立大 早慶上理 GMARCH 関関同立
神奈川県 横浜翠嵐 74 74 11 53 79 7 651 390 2
湘南 73 18 6 50 101 5 432 447 8
小田原 66 0 0 12 46 24 101 330 2
平塚江南 63 0 0 5 46 14 46 237 4
秦野 61 0 0 1 21 6 8 132 2
静岡県 浜松北 70 11 15 58 94 29 128 145 197
静岡 70 16 10 40 81 21 113 135 86
沼津東 67 3 2 37 94 30 115 230 75
三島北 62 0 1 5 68 48 19 71 35

考察
(1)偏差値70越えの横浜翠嵐・湘南 vs 浜松北・静岡をみると、翠嵐が東大の多い以外は旧帝 一科、他国立大の人数は拮抗しています。相違点は横浜翠嵐・湘南は、早慶上理、GMARCHが多く、浜松北・静岡は公立大、関関同立が多いと言う特徴があります。
(2)偏差値66~67の小田原と沼津東をみると、県の違いによる偏差値差も影響していると考えられますが全体的に沼津東の方が優勢です。
(3)偏差値62~63の平塚江南 vs 三島北をみると国立大レベルでは拮抗していますが、早慶上理、GMARCHは平塚江南が多く、公立大、関関同立は三島北が多いです。これは(1)(2)(3)共通の傾向であり、神奈川県 vs 静岡県の対比で際立った特徴です。
(4)偏差値61の秦野は、国公立、早慶上理は少なく、GMARCHが上位レベルで、ボリュームゾーンは中堅以下の私立大になっています。

神奈川県は早慶上理、GMARCHが多く、静岡県は公立大、関関同立が多い。
この特徴については、地域的な理由が存在すると考えられます。次はその点に触れてみたいと思います。

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