外国人問題 (日本人の思考特性)

いま日本人の視野と度量が、急激に狭くなっているように思います。特に心配なのは、SNSの爆発的な普及によって、一部のラジカルな人々だけでなく、一般の人々にもその影響が広がっている現実です。SNS上では、他者の意見を受け入れず、自己弁護的な「論破」や、根拠のない誹謗中傷が日常的に見られます。その影響は新聞やテレビといった所謂オールドメディアにも及んでいます。
つい数年前まで、マスメディアは「おもてなしの国」「礼儀正しい国民性」「モノづくり大国」といった日本の良い面を盛んに発信していました。しかし最近では、政治家や有識者、ユーチューバーなどによる「日本人ファースト」的な排他思考や、逆に「日本は滅びる」といった自虐的な言説まで飛び交い、世論を揺さぶっています。
日本人は何故こんなにも、発信側も受け入れ側も、メディア(オールドメディア、SNS)に左右されやすいのでしょうか?
背景には、日本人独特の思考特性があると思います。与えられた情報を脳内で多方向に展開せず、無難に収束させる傾向が強いのです。これは、250年以上続いた鎖国や、米の石高に依存した封建農耕社会、そして明治以降の詰め込み式教育システムが影響していると考えられます。この点は別の機会に掘り下げたいと思います。
一方で、外国人と接すると、日本人とは異なる思考の仕方を強く感じます。彼らは同時に複数の視点を持ち、切り替えが上手です。商談で激しく議論を戦わせても、その後の飲食の場では全く別人のように和やかに接する姿を、ヨーロッパやアメリカ、アジアで何度も体験してきました。表面的には「二枚舌」に見えますが、実際には「状況を上手に切り分け」しています。
そこで、外国人に関する課題についても、一括りのするのでなく、「労働者」「観光客」「投資家」という3つの分野に分けて考えてみたいと思います。
➀ 労働者問題
都市部と地方、産業ごとの人手不足状況、さらに相手国との関係を含めて、バランスを取った受け入れ方を検討することが重要です。
➁ 観光客問題
観光は日本にとって貴重な財源であり、観光立国として、ヨーロッパやアメリカのように積極的に拡大していく必要があります。(年間外国人旅行者 フランス1億人、スペイン8千万人、アメリカ7千万人、日本3.7千万人)
➂ 投資家問題
外国人投資家の動きについては、法律の整備と規制をきちんと行うことが求められます。
次回は、➀の「外国人労働者問題」から順を追って考えていきたいと思います。

